ピロリ菌と口臭の関係性は?口臭の原因となりうるピロリ菌の症状や対策方法

皆さんはピロリ菌というものをご存知でしょうか。実は、この「ピロリ菌」が原因で口臭が発生するケースがあるのです。

今回の記事ではピロリ菌の怖さと口臭の関係、その対策も含め詳しく説明していきます。

ピロリ菌とは?

ピロリ菌とは、胃の粘膜を住み処とする「らせん形の細菌」で胃の中で悪さをします。

私たちの胃の中には強い酸の胃酸があることは多くの方が知っていることですが、その強い胃酸の中では細菌は生きることができず胃には細菌は存在しないと考えられてきました。

ところが、その胃の中でピロリ菌が発見されたわけです。

それ以来ピロリ菌についての研究が進み、胃炎や胃潰瘍、胃がんなど胃の病気に深く関っていると分かったのです。

ほぼ5才までの子供の頃に感染するとされ、汚染された水や経口感染により胃まで侵入してくるとされています。

ピロリ菌は医療機関で治療を受け除菌しなければ、ずっと胃の中に頑固に居座り続けるものです。

胃で発生するピロリ菌と口臭の関係性とは?

口臭の原因の約9割は虫歯や歯周病、舌苔などの口内環境の悪化が原因といわれています。

しかし、胃に棲みつくピロリ菌によって悪臭が発生し口臭を発する場合があります。
そのメカニズムを見ていきましょう。

ピロリ菌が原因で口臭がする仕組み

ピロリ菌により口臭が出てしまう大きな原因として、消化不良によるものが挙げられるでしょう。

消化不良により臭い物質が発生しますが、胃壁から吸収され血液と一緒に全身に運び出されます。

全身に運ばれた臭い物質は、肺を介して呼吸と一緒に口臭として放出されてしまいます。

口臭としてだけでなく、毛穴からも臭い物質は出ますし汗としても勿論臭いは放たれます。

そうなると口臭だけではなく、体臭としても臭いを発することになりますよね。

更には、ピロリ菌の「ウレアーゼ」という酵素で胃酸を中和させてしまい「アンモニア」を生成します。それも口臭の原因になってしまいます。

ピロリ菌が原因による口臭はどのような臭いがする?

口臭の種類はいくつかありますが、ピロリ菌による口臭は「卵が腐敗したような臭い」だといわれています。

容易に想像できる臭いですが、ご想像通り特有の強い腐敗臭を発します。

ピロリ菌によって消化不良を起こしたり、消化器官に何らかのトラブルが発生した場合には食べ物が順調に消化されず腸へと順調に運ばれなくなります。

胃や腸の中で長時間溜まってしまった食べ物は発酵し、いずれ腐敗臭を発生させるようになります。それが元で口臭だけでなく体臭としても悪臭を放つのです。

ピロリ菌に感染しているか調べる方法

ここまでの内容で、ピロリ菌というものについて詳しく知って頂けたと思います。

このピロリ菌に感染しているかどうか調べる方法は、実はいくつかあります。それについて詳しく紹介していきましょう。

【自宅】ピロリ菌自宅検査キット

ピロリ菌の検査は、実は検査キットを使い自宅でも行うことが出来ます。病院が嫌いで、まずは自宅で手軽に診断したいという方にはお勧めです。

ピロリ菌の検査キットは、ネット通販でも簡単に購入することが出来ます。

病院が嫌いでなくとも、単純に忙しくて病院へ行けない方は検査を先伸ばしにしがちです。

しかし自宅で行える検査キットさえあれば、ピロリ菌の早期発見に繋がりますからお勧めです。検査キットは検査方法により種類があります。

より信憑性を高めたい場合には、同じもので複数回検査をやるよりも違う種類の検査キットを選んで購入し数回検査することをお勧めします。

【病院】尿素吸気試験

尿素呼気試験法は病院で行う検査になりますが、尿素を含んだ内服薬を飲んだ後に、吐いた息を詳しく調べてピロリ菌感染しているかを判断する方法です。

この方法は現在、最も一般的な方法であり尚且つ最も精度の高い方法とされています。

因みに尿素呼気試験方法の検査結果をより正確にするため、検査当日の絶食は基本とされています。

【病院】抗体検査

抗体検査は血液や尿を採取し、ピロリ菌に対する抗体の有無を判断する方法です。体への負担が少ないのが特徴で、人間ドッグでも行われる検査方法です。

補足として、ピロリ菌除菌治療を行い胃の中からピロリ菌が消えたとしても実際に抗体の数値が下がるまでに数ヶ月かかります。

このことからピロリ菌の有無を調べる初めの検査には向いていますが、ピロリ菌治療の進行状態を調べるには不向きといえる検査方法です。

【病院】便中抗原検査

便を採取しピロリ菌抗原があるかを調べる検査です。

実はこの検査方法は、意外にも近年実施され始めたばかりの新しいピロリ菌検査方法となります。

精度が高いとされる一方、検査後の便の処理や便の採取自体も手間がかかるというデメリットがあります。

【病院】内視鏡検査

培養法 胃の粘膜を採取しピロリ菌の発育環境下で培養する方法で、ピロリ菌が増えるかを調べていくものです。
迅速ウレアーゼ試験 ピロリ菌が持つ尿素を分解するウレアーゼという酵素の活性を利用する方法です。アンモニアの量を調べるもので、特殊な反応液の色の変化を見てピロリ菌の有無を判断します。
鏡検法 組織を採取し胃の粘膜の標本に特殊な染色をして顕微鏡で観察してピロリ菌の有無を見ていく方法です。

 

検査の結果ピロリ菌に感染していなかった時の口臭対策

ピロリ菌に感染していないと分かり嬉しいが、口臭は残ったままで複雑な気持ちだと感じる方も少なくありません。

ピロリ菌以外の胃の病気を疑う要素がある場合は精密検査が必要ですが、そうでない場合はサプリがお勧めです。

すぐできる口臭対策なら口臭サプリがおすすめ!

胃に問題がなくとも、腸内環境が乱れると口臭が発生しやすくなります。その理由は腸内の悪玉菌が増えるとアンモニア臭物質を発生してしまうからです。

ピロリ菌はいなかったし胃も痛くない…でも変わらず口臭が強いと感じる場合には口臭サプリが是非お勧めです。

種類もメーカーも様々ですが、腸内環境を整える乳酸菌やオリゴ糖を含む商品もあります。

基本的に口臭サプリメントは、口臭を消すために開発されていますから口臭に効果的な成分を必ず含んでいます。

忙しい方でも、サプリなら簡単に摂取できますので最適ですよ。

検査の結果ピロリ菌に感染していた場合は病院で除菌治療を行おう!

ピロリ菌が確認された場合の解決策は、病院で除菌療法を受けることです。ピロリ菌を甘くみてはいけません。正しく理解し正しい対処をする必要があります。

主な病院機関でのピロリ菌除菌治療の流れ

ピロリ菌による深刻なリスクを避けるために、病院でのピロリ菌除菌治療が必要だと診断された場合には以下の内容で治療が進められます。

薬を使った除菌治療になりますが、ピロリ菌除去には2種類の抗生物質と胃酸分泌抑制薬の3剤が使用されます。

薬は1日に決められた回数を決まった時間に服用しますが1週間続けます。

除菌治療が終了したら一定期間あけて、ピロリ菌の有無を確認する再検査を行います。その再検査でピロリ菌が確認されなければ除菌成功ということになります。

ピロリ菌除菌治療の費用(保険適用内と保険適用外の場合)

以前は胃潰瘍といったような胃の病気だと診断されなければ、残念ながら保険適用はされていませんでした。

ピロリ菌による慢性胃炎のケースでも、自費で除菌するしかない状況でした。ところが2013年に慢性胃炎に対しても保険適用可能となったのです。

その結果3割負担の保険証の場合でいいますと、ピロリ菌の除菌費用は6,000円程度で受けられるようになりました。

しかし選んだ病院により料金が違うことがありますから、事前に選んだ病院に問い合わせて調べておくことをお勧めします。

そして気を付けなければならないのが、検査のみの場合は保険適用されないという点です。

厚生省の基準で、あくまでも保険適応になるのは胃カメラで慢性胃炎がみれた場合とされています。

保険適用外の場合は、ピロリ菌除去費用だけでも15,000~2万円はかかります。検査費用も方法により費用に差がありますが、8,000円~2万円弱かかります。

ピロリ菌除菌治療の副作用は?

強い薬を使用するピロリ菌の除去治療では、およそ3割の患者が副作用からくる体調不良がみられるといわれています。ピロリ菌の除去で薬を飲む期間は1週間。

しかし通常の2倍の抗生物質を服用するわけですから、消化管の常在菌にも影響を与えてしまうからです。

症状にも個人差がありますが、主に下痢や軟便などを引き起こすケースが多いです。症状が軽い場合は整腸剤と併用し、除菌治療をしていく流れになります。

ピロリ菌除菌治療の注意点

ピロリ菌は非常に強いので、しっかりと除菌するためには指示された薬は必ず服用することが鉄則です。

間違っても自己判断で薬を中止することや飲み忘れは厳禁です。

それをやってしまうと除菌が正常に進まないだけではなく、ピロリ菌が治療に使用している薬に耐性を持つことがあります。

耐性とは細菌が薬に抵抗性を示すことで、早い話治療薬が効かなくなってしまうことです。

そのせいで治療が失敗した際、2回目のピロリ菌の除菌は厳しいとさえいわれています。

他に注意点は除菌療法を含む治療が終了してから一定期間経過した段階で、ピロリ菌を除菌できたかの再検査を必ず受けましょう。

ピロリ菌除後は再感染するの?

基本的に成人がピロリ菌に再感染するケースは、ほぼ無いとされています。

しかし除菌治療を終了してから約1年後に再度ピロリ菌の検査を実施した時に、1%以内の人がピロリ菌陽性反応が出るケースがあります。

なぜかというと、除菌後にピロリ菌の数が見事に減少し完全に成功したかのようにみえて陰性と判定されたことが原因です。

そこに落とし穴があり、完璧に成功してないにも関わらず陰性と判断され油断しているところ、わずかに残っていたピロリ菌が復活し再び陽性反応が出てしまうのです。

再感染というよりも、そもそも完璧に除菌ができていなかったことが原因で稀に再びピロリ菌に苦しめられてしまうケースもあるのです。

ピロリ菌除菌のための病院の探し方

検査をしてピロリ菌の除菌治療が必要だと診断された場合には、ほとんどの方が引き続き同じ病院で治療を行っていく流れになりますよね。

そこで重要視するべきことは、いかに検査をする病院を上手に選ぶかということです。

頭に置いておくべきことはピロリ菌除菌治療についての知識やスキルが、どれだけある病院なのかをみることです。

地域により専門外来がある病院が近場にないところもあると思います。

専門医が在籍している病院が一番ですが、いない場合は専門医と繋がりのある医師がいれば情報収集をしながら適切な治療をしてくれる可能性があります。

もし納得がいかず、病院選びに困ったらセカンドオピニオンも大切です。

一般社団法人の「日本ヘリコバクター学会」が運営している公式サイトでピロリ菌感染症認定医師を全国規模で検索することが可能です。

もしかすると最寄りの病院に在籍する医師がいるかもしれませんし、少し遠い場所になっても行ける範囲に良い医師がいる病院があるかもしれません。

ピロリ菌を早期発見、早期除菌して大切な胃を守りましょう!

胃がんを発症するのは50歳代から急激に増加するといわれています。実は、胃がんの原因の一つとしてもピロリ菌が挙げられるのです。

スキルス胃がんは30代?40代で発症するケースも多いですが、これは発症してから進行が早いことで知られています。

血筋に胃がんになった人がいたり、胃炎を起こしやすい方は年齢問わず早めに医師に相談し精密検査を受けることをお勧めします。

がんになった人の多くは「まさか自分がなるなんて」と感じています。

他人事とは軽視せずに、胃がんのリスクも高いピロリ菌に関わる気になる症状があれば検査を受けるべきでしょう。

関連記事