あなたの口は本当に臭っている?今すぐできる口臭チェック方法5選

口臭チェック方法 口臭の原因

嗅覚は視覚や聴覚と異なり、「順応反応」が起こりやすいといわれています。

この順応反応とは、臭いの場合、ずっと同じ臭いを嗅ぎ続けているとやがて慣れてしまい、臭いがわかりにくくなることをいいます。

このため、口臭は自分では気がつきにくく、周囲のちょっとした反応が気になってしまうのです。

そこで、ここでは特別な道具を使わなくてもできる口臭のセルフチェックの方法をご紹介します。

マスクを使った口臭チェック方法

まず、簡単に口臭チェックができる方法としては、マスクを使ったものがあります。

手順としては鼻からあごにかけてきちんとマスクを装着し、口から息を吐く、たったこれだけです。

口から吐いた息を鼻から吸い込み、臭いを感じれば、口臭があることが確認できます。

ただし、マスクに唾液がついていたり、他の臭いが付着していると正確な臭いを感じることができないため、未使用かつ、芳香成分などが含まれていない、清潔なマスクを使用するようにしましょう。

また、長時間使用したマスクは付着した唾液が酸化し、それ自体が口臭とは異なる臭いを発するので、このようなマスクを使用することもおすすめできません。

ビニール袋を使った口臭チェック方法

自分の吐いた息を嗅いでみる方法としては、マスク以外にもビニール袋を使った方法もあります。

ビニール袋に息を溜め、その臭いを嗅いでみましょう。溜めたらすぐに臭いを嗅がず、10秒ほど深呼吸してから嗅いでみるのが正しく口臭を判断するコツです。

また、ビニール袋も臭いや汚れが付着していないものを使用します。

コップの臭いを嗅ぐ口臭チェック方法

この方法もマスクやビニール袋と原理は同じです。コップに息を吹きかけたら、下敷きなど、平らなものを利用してふたをします。

このときも、正しく臭いを判断するために10秒ほど深呼吸してからふたを取り、コップに鼻を近づけてその臭いを嗅いでみます。

コップの場合も他の方法と同じように、臭いや汚れが付着していない清潔なものを使用することが大切ですが、コップを使用すると外気が混じりやすいので、ほか方法と比較すると口臭の判断がしにくい場合があります。

手首を舐める口臭チェック方法

この方法は実際の口臭を確認できるだけでなく、自分がどの程度の口臭を発しているのか、口臭の度合いも確認することができます。

手順としては、まず、自分の右か左、片方の腕の手首を舐めてみます。その後、手首に付着した唾液が乾燥するまで、10秒ほど待ちます。

この上で、舐めたのとは反対の腕の手首の臭いを嗅ぎ、すぐに舐めたほうの手首の臭いを嗅いでみます。

口臭がない場合は、唾液が乾くと臭いがしなくなるものですが、口臭がある場合は臭いの原因となる物質が唾液に溶け込んでいるため、乾いた後も臭いが取れず、口臭があることがわかります。

舌を使った口臭チェック方法

鏡を見て自分の舌を確認すると、舌の表面に白い苔のようなものがこびりついていませんか。あるいは舌が汚れていたり、黒ずんでいたりすると口臭の原因となります。

舌がこのような状態になっているのは舌苔(ぜったい)と呼ばれる、細菌を含んだ代謝物や食べかすなどが付着しているからです。

舌苔が口臭の原因となっているかどうかは、布やティッシュで舌をぬぐい、その臭いを嗅いでみます。

もし嫌な臭いを感じるようであれば、舌ブラシなどを使用して舌苔を取り除きます。

また、舌苔は唾液の量が少ないと付着しやすくなるので、付着を予防するためには、日ごろから歯ごたえのある食事を摂ることを心がけたり、舌のトレーニングをして、唾液腺を刺激し唾液が出やすい口内環境をつくっておきましょう。

口臭チェックで臭わなければ「自臭症」の可能性あり

このように、さまざまな方法を試しても口臭が認められない場合は、「自臭症」を疑ってみなければいけないかもしれません。

さらに、健康に問題がなく、虫歯や歯周炎といった歯科疾患も認められないと、その可能性は高くなります。

自臭症は「自己臭症」ともいい、実は口臭やあるいは体臭などを発していないにもかかわらず、自分は臭いはずだと感じていたり、周囲に迷惑をかけていると思い込んでいる症状をいいます。

口臭や体臭を気にして病院を受診する人の中には自臭症であることも少なくないといいます。

自臭症は繊細な人や真面目な人、気を使いすぎる人によく見られ、自分の臭いを気にするあまり、発症してしまいます。

実際に口臭がなくても、口臭があるのではないかと悩んでいるのであれば、自臭症という病気に他なりません。

特に口臭の場合は、間違ったオーラルケアや口臭グッズを乱用し、かえって口内環境を悪化させてしまう場合もあります。

自己臭症の場合心理的なカウセリングが必要な場合もありますので、信頼できる医院や医師との出会いが不可欠となります。

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