子供から大人まで、生きる上で切っても切り離すことができない「口臭」。今回は寝起きの口臭について詳しくまとめています。
では早速、寝起きの口臭が酷く臭う原因、それから対策を見ていきましょう。
寝起きに口臭が酷くなる原因とは?
それでは始めに、そもそもなぜ寝起きに口臭が酷くなるのかという点を探っていきましょう。自分の口臭が気になるシーンや、人の口臭が気になるシーンは様々です。
そんな中、食事をした直後でもない寝起きがなぜ臭うのかを説明します。
口内の細菌が8時間経つと増殖する
人間の口の中には約300~700種類もの細菌がいるとされています。これらの細菌は口の中の状況が悪くなればなるほど増え続けます。
しっかりと歯磨きをしている人でさえ、目に見えない部分に潜んでいる細菌は寝ている間に増えます。
そんな中、ろくに歯磨きもせずに寝てしまった場合には口の中の状況は悪化し細菌が増殖する絶好の住処となります。
当然のように寝ている間に細菌は大繁殖し、起きた時には耐えがたい強い悪臭を発するという状況に陥ります。
寝ている時に口呼吸になっている
例えば鼻づまりを起こしている方は寝ている時以外でも口呼吸になりますよね。しかし、様々な理由で寝ている間にも口呼吸になっているという人は多いです。
口呼吸になれば口の中が乾き、口臭が出やすくなります。それが原因で朝起きた時に酷い口臭を放つという人は少なくありません。
口の中が酷く乾くことをドライマウスといいますが、ドライマウスと口臭は強い関わりがあるのです。
寝ている最中は唾液量が少なくなる
唾液と口臭も深い関わりがあります。そもそも唾液は、口内洗浄や殺菌作用があります。
結果的に口臭の原因となる揮発性ガスを発生する細菌の増殖を抑制するのです。
つまり唾液がしっかりと分泌されることは、口臭を予防する上で大事なことなのです。ただ、就寝中は誰でも唾液の分泌量が低下します。
そのため唾液の分泌が正常に行われている人でも、寝ている時ばかりは口の中が乾きやすくなります。その結果口臭が出てしまうのです。
虫歯・歯周病になっている
虫歯や歯周病により寝起きの口臭が更にパワーアップしてしまう場合があります。
虫歯は歯の表面に少しずつ穴が空き食べかすが詰まるようになり、酷くなると穴は歯の神経に到達します。そうすると歯の神経は壊死し、酷い悪臭を放つようになります。
また歯周病は歯肉の腫れや膿を伴うだけではなく、歯肉の中の歯を支える骨を溶かしていく病気です。
これらが悪臭ガスを放ち、寝起きの口臭の原因にもなっているケースもあります。
寝起きの口臭を予防する方法
では次に、寝起きの口臭を予防する方法について紹介していきましょう。人間が生きている限り100%全ての細菌を除去することは厳しいです。
しかし、しっかりとケアすれば口臭を予防することはできるのです。
歯磨きを丁寧にする
口臭予防の基本中の基本は、やはり歯磨きです。歯磨きは「磨けているつもり」になっている人がほとんどです。
歯磨き粉の泡で歯ブラシさえ動かしていれば磨いた気になってしまうのです。
磨き残しが柔らかい内はプラークと呼びますが、プラークは白くて柔らかい磨き残しても気づきにくいのです。
試しに爪でこすって爪に白いものがつくようであれば、それはプラークです。また、歯ブラシだけでは細かい部分の細菌は取れません。
歯間ブラシやデンタルフロスを正しく使い併用するのが望ましいです。
舌苔(ぜったい)を取り除く
歯の表面だけではなく、舌にもプラークや食べかすなどが付着します。細菌は舌に付着した食べかすを餌に繁殖し舌にもこびり付きます。
舌は食べ物によって色づく場合もありますが、そうでない場合は舌に白い汚れや黄ばみをおびた汚れが常に付着しています。
それが舌苔で、文字通り舌に付着する苔(こけ)のようなものです。
舌磨き用のブラシもありますが、無理をすれば逆に舌苔がつきやすくなったり舌が傷ついたりして味覚障害を起こす場合があります。
正しい知識は歯科医院で歯科医師や歯科衛生士から教わるのが一番です。
眠る前にお水を飲む
ドライマウスは口臭を放つ原因になると説明しました。眠る前に口を潤すというのも一つの方法です。
眠る前に水を飲むとトイレが近くなったりすることが心配な人もいるでしょう。その場合はお口をすすいで潤すだけでも状況は変わります。
夜中にトイレに起きた時に口臭が気になるようであれば、少しお水を飲んだり軽くうがいすると良いでしょう。
アルコールを控える
アルコールを摂取すると体の中で分解される過程で毛穴や呼吸としても臭いを放つようになります。
お酒を飲んだ次の日は体臭がきつくなるだけでなく、口臭もきつくなりやすいので特に翌日に大事な約束がある場合には前日のアルコール摂取は控えた方がよいでしょう。
食事に気を付ける
健康的な食事は体にとって必要なことです。しかし食材によっては強い口臭を放つ原因になります。
特にニンニクは代表的ですが、口臭だけでなく体臭としても現れてしまいます。
アルコール同様に翌日に大事な約束がある場合には、臭いの出やすい食材には気をつけましょう。
タバコを止める
最近では煙やニオイの少ないものも多く出回っています。
しかし火をつけるタイプのタバコは特に 、煙自体が臭いを持っていることで 口臭を放ちやすくなります。
タバコを吸うと落ち着くと言う人が多いですが、実は真逆で自律神経を刺激する作用があります。
タバコにより交感神経が優位に立ち口の中が渇きやすくなると、より一層口臭が気になりやすくなるわけです。
口臭が気になる人はタバコをやめることも視野に入れるべきでしょう。
口臭サプリを試してみましょう
これまでの内容から口臭が出る原因や口臭予防の対策を理解していただけたと思います。
しかし、より効果的に口臭予防できる便利なものが最近では販売されています。それは「口臭サプリ」といわれるものです。
もちろん食生活や歯磨きなど最低限のセルフケアは必要です。それに加えて体の内側から口臭をなくそうというものです。
ほとんどの口臭サプリは口臭だけでなく体臭にも効果的な成分を含んでいますので、是非おすすめです。